『紫黒米餅』のご紹介
2012.12.17
この時期、金精軒では様々なお餅を作っていますが、
金精軒ならではのお餅のひとつに『紫黒米餅』がございます。
あまり馴染みのない紫黒米、今回はこのお米をご紹介していきます。
このお米は俗に古代米と言われている餅米です。
現在、皆さんがよく召し上がっているお米は、何度も品種改良が行われたもので、
味だけではなく、より白く美しい見た目に、より病気や気候に強く改良されたものでもあります。
そのため、本来お米が持っていた栄養や美味しさが逆に薄れている部分もあるのです。
古代米は、これらの改良が全く施されていないお米の俗称です。
紫黒米は写真でお分かりの通り黒紫色のお米ですが、
これはぬかに含まれた大量のポリフェノールの色です。
金精軒には、玄米をお餅にする技術があるため、
このポリフェノールをそのまま食べられるお餅を作りました。
それが『紫黒米餅』です。
紫黒米に含まれるポリフェノールはアントシアニンといわれる成分です。
お米が紫色なのはこのアントシアニンが大量に含まれているためで、
ブルーベリーやナスなどの濃い紫色も、このアントシアニンによるものです。
植物が紫外線やウイルスなどの外敵から自身を守るために作り出した成分で、
この効果は人間にも恩恵があります。
抗酸化力が非常に強く、
老化防止、血管を保護して動脈硬化を予防する効果などが広く知られています。
このアントシアニンは、ヒアルロン酸と結びつきやすい特性があるため、
一緒に食べることで美肌効果も得られることができます!
女性必食のお餅なんですね。
あまりうんちくばかりでも何ですので、実際に紫黒米をお餅にしている様子を見てください。
これが炊き立ての紫黒米です。
びっくりするような見た目ですが、炊き立ての香りはお米そのものです。
これを餅搗き機でお餅にしていきます。
普通に搗いても玄米は餅になりませんので秘密の手順で行います。
搗きたてのお餅はその場で職人さんが成形していきます。
火傷だらけ職人さんの手は惚れ惚れします。
このお餅も本来は触っていられないほどの熱さ!
食べやすいサイズに切られたお餅は包装され、冒頭の商品になっていくんですね。
健康を謳った食べ物ではありますが、玄米独特の歯切れの良い食感がとても美味しいお餅です。
ネバネバベトベトせず、
ぷつんと切れるしっかりとした不思議なお餅を是非召し上がってみてください。
紫黒餅は、通信販売の他、金精軒の店舗で取り扱っております。