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山梨で漆が採れました!

2019.07.03 畑・里山保全プロジェクト

以前、和菓子屋なのに薪の販売についてお知らせした金精軒が
今回は、町内の山で採取された漆についてお知らせいたします!

いきなり薪の話をされ、首を傾げている方は
是非、下の記事をご覧ください。

https://kinseiken.co.jp/cms/news/3953

美味しいお菓子の材料を手に入れるため里山の保全活動を行っている金精軒が
なんと山の中で成熟した漆の林を見つけたところから話は始まります。

漆器などに使われる漆ですが
殆どが海外産なのを皆さんはご存知でしょうか?
安く手に入る海外の漆を全国で使い続けた結果、
国産物はほぼ全滅してしまったのです。

まだ僅かに残っている国産物は
国宝の建造物の補修等に使用されており
何年も先まで予約がいっぱいになっている状態なのだそうです。

そんな貴重な国産漆が、なんと私達が保全活動を行っていた里山で見つかりました。
以前、山を管理されていた方が大切に育てていたもののようです。

現在の山の持ち主に許可をいただき
漆のプロをお呼びして早速採取を行いました。

プロの正体は日本文化財漆協会の理事「竹内義」さんです。
里山のプロフェッショナルとして作業のご指導を受けているかたで
金精軒の山の先生といった方です。

竹内先生のお陰で200本の漆から50kgの漆を採取することができました。
国産の漆が間に合わず、補修ができないでいる国宝に使用されるのか
はたまた、新しい漆器に使われるのかは決まっていませんが
突如現れた山中の宝の山に大喜びの金精軒でした。

この日本には手入れを行う方がいなくなり、
放置されている山がたくさんあります。

そんな山の中にもしかすると今回の様な宝物が眠っているかもしれませんので
是非、山をお持ちの方は林業をされている方にご相談してみてはいかがでしょうか。

今回の話を切っ掛けに、少しでも多くの方が里山の手入れに興味がわき
保全活動の輪が広がれば幸いでございます。